沖縄では、「え!?」と思うような食材を使うことはよくありますね。そんな不思議な食材を試すのも沖縄に行った際の楽しみのひとつでもあります。今回は、先日食べた「ウミヘビ」についてご紹介します。

 

イラブー写真

高級食材だったイラブーの隠れたパワーがすごい!

沖縄では、ウミヘビのことを「イラブー」と呼んでいます。体長はおよそ70〜150cm程度で、海藻類を食べています。イラブーは毒をもっていて、その毒はハブよりもずっと強いそうです。こんな話をすると食べて大丈夫?と不安になりますが、調理して食べる分には問題ありません。

このイラブーは薬膳素材として古くから沖縄で使われていて、琉球王朝時代には宮廷の高級食材とされ、庶民は食べることができませんでした。

イラブーには必須アミノ酸9種がすべて含まれている上に、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)、タウリン、亜鉛、セレンなどの栄養素も豊富に含まれていることが分かっています。特にDHAの含有量はマグロ以上という分析も・・・。

そんな、イラブーの産地は久高島、宮古島、石垣島。その中でも特に久高島のイラブーは有名で、琉球王府よりイラブーの漁業権をノロ(神事を司る女性)の家系に独占的に与えられていました。獲れたイラブーは全て王府が買い上げたといわれている琉球王府御用達の最高級品です。

 

 

イラブー汁画像

人は見かけによらぬもの。イラブーも見かけによらぬもの?!

さて、そんな久高島でイラブー汁を食べてきたので実食レポートをお届けします。

注文してテーブルに出されたイラブー汁は、なんともグロテスク。箸でつまみあげると、不気味に黒光りしていました。うーん・・・こんなもの食べれるのだろうか・・・。とちょっと不安に。

しかし、ここまできたら食べるしかない!と意を決してまずはスープを一口。

あれ?!美味しい!!一緒に入っていた昆布もいい仕事をしています。深みのある出汁にほっと一息。もっと生臭いものを想像していましたが、そんな心配は一蹴されました。イラブーの身は、もう旨み成分出し尽くしました!といった感じで、それ自体が美味しいというものではありませんでした。小骨のようなものも沢山あり、ちょっと気になりましたが、よく煮込まれていて完食することができました。口コミを見ていると同じお店で食べた方でも「美味しい!」という意見と、「苦手・・・」という意見が両方あったので、きっと好き嫌いの分かれる味なんだろうと思います。ただ、なかなか食べることの出来ないものですしトライしてみる価値はあると思いますよ!

 

編集部より

久高島のイラブーは、おばぁ達が産卵にあがってきたウミヘビを道具も使わず素手で捕まえているそうです。ハブの30倍もの毒を持つイラブー。まさに命がけの漁ですね。

久高島には、沖縄を代表する食材「海ぶどう」の養殖場もあり、新鮮な海ぶどうを味わうこともできます。イラブーは見た目的にどうしてもムリ!という方は、新鮮な海ぶどうに舌鼓を打つのもいいですね。