琉球ガラス

沖縄ガラスのはじまり

沖縄でガラス制作が始まったのは明治の頃。長崎などから職人を呼び入れて日用品を作るようになったのが始まりです。戦前に作られていたガラス製品は、今のようにカラフルなものではなく、廃瓶を利用した透明なものだったそうです。

戦後になると、アメリカから色つきの瓶が入ってきました。その瓶で色つきガラス製品を作ってみたところ、まず、アメリカ人が興味を持ったそうです。

1975年の沖縄海洋博覧会をきっかけに観光土産品としての需要が伸び始め、琉球ガラスの生産額も増えていきました。こうして、今のようにアートやお土産品として注目されるようになったのです。

製造の過程で出来る気泡と、ぽってりと厚みのある質感、色づけされたガラスの美しいグラデーションに芸術品としての価値を見出され、県内に多くのガラス工房が誕生。沖縄の伝統工芸品としての地位を確立しまた。

 

ガラス職人

注目のガラス職人

沖縄県読谷村の『Gala青い海』内にあるガラス作り体験も出来るガラス工房『Glass Art青い風』で働く職人の中で、今一番注目されているのが宜保郁美さん。

元々はインテリアデザイナーを志していたが、学生時代のインターンシップでガラス制作を体験。心にひっかかるものを感じ、1年悩んだ末にガラス職人を志したそうです。

始めの頃は怒られてばかり。しかし何を怒られているのかも分かっていなかったという郁美さん。誰かが止まると、仕事が止まる。チームワークがものをいう男だらけの職場で、模索し続け9年が経ちました。今では目配せやひとこと確認だけで仕事を進められるようになり、彼女の生み出した作品は沖展などの公募展で続けざまに受賞するまでに。

仕事の後は火照った身体を冷ますために工房の目の前に広がる海に飛び込んだり、ビールを片手に語り合ったりと「社会人になってから、青春していました」と笑う郁美さん。沖縄の青い海、真っ赤に染まる夕焼け空、彼女が今までに見てきた風景が作品となって日々生み出されています。

 

Glass Art青い風(有限会社 海風)

 

 

編集部より

我が家にも何個か琉球ガラス製品があります。使っていると、沖縄の穏やかな空気に包まれるようで、気持ちがほんわかします。あのフォルムや色合いも優しい気持ちにしてくれます。
そんな琉球ガラス好きの私は、琉球ガラス作りも体験済みです。暑さにクラクラしながら作り上げたグラスは、イメージしていたものより分厚くフニャフニャしていて、なんとも不細工な仕上がりに。琉球ガラス作りの難しさを知りました・・・。でも、自分で作った作品はとっても可愛いですね。